店頭什器・販促物の基礎を学ぶ!商品の魅力を引き出すポイントは?

店頭什器・販促物の基礎を学ぶ!商品の魅力を引き出すポイントは?

店頭での商品プロモーションのために、店頭什器(てんとうじゅうき)や販促物を制作しなければならないが、どのような店頭什器や販促物を制作すればより商品の良さが伝えられるのか?悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

店頭什器や販促物は、商品の魅力を消費者に直接伝えるための重要なツールです。商品が映えるようにデザインされた什器や販促物は、陳列されているだけでは伝わらない商品の魅力を引き出し、消費者の購買意欲を高めます。
この記事では、店頭什器や販促物の基礎と、制作する上でのポイント、事例について紹介します。

ビジュアルのインパクトでアピール

店頭什器は、商品をディスプレイする際に使われる棚やショーケースなどの、機材全般のことです。販促物は、ポスター、POP、フライヤー、サンプルなど商品を宣伝するためのあらゆるツールを指します。

どちらも、商品のテーマやコンセプトに基づいてデザインすることで、消費者にその商品の特徴やメリットをより魅力的に伝えることができます。
店頭什器や販促物で大切なことの1つは、ビジュアルのインパクトでアピールすることです。SNS的な「映え」や拡散を意識するともいえます。

コンセプトを設定して陳列

店頭でビジュアルのインパクトを最大限に活用するためには、商品のコンセプトを明確に設定し、それに基づいて陳列することが重要です。

事例の一つとして、Qoilが担当したGODIVAの2023年ホリデーコレクションのショーケース演出についてご説明します。
2023年ホリデーコレクションのテーマ『星降る森』に合わせて、ショーケースの演出を「紺色の空」「白い森」というシチュエーションに、星が降っているデザインへと一新しました。GODIVAの定番カラーであるゴールドと茶色の暖色から一転、寒色の紺色と白い森、雪のデザインで『星降る森』の世界観を表現しています。
『星降る森』を背景に、宝石のようなGODIVAのチョコレートを際立たせる事で、クリスマスという大切な一夜に、大切な方とGODIVAを楽しむシーンを消費者に想像させることができました。

このように、商品のコンセプトを視覚的にアピールすることで、消費者の興味を引き、その商品を手に取らせる可能性が高まります。陳列の際には、商品のテーマやストーリーを感じさせるデザインやレイアウトを心がけましょう。

大量に陳列

昔からある方法ですが、大量に同じ商品を陳列することも、存在感を出し、ビジュアルのインパクトを高める有効な方法です。
売り場のなかで商品の「島」を作ると、それだけで迫力が生まれ消費者の目を引くことができます。
また、特定の商品が大量に積み上げられている様子には、その商品の売れ行きの良さや信頼性を感じさせる効果があり、購買意欲を刺激します。
さらに、商品をピラミッド型に配置したり、色や形で統一感を持たせることで、視覚的な魅力をいっそう高めることができます。

商品のメリットでアピール

視覚的なインパクトだけでなく、具体的な商品のメリットを伝えることも重要です。
消費者は何か困っていることを解決したいと思って売り場に来ています。その商品を買うことによって問題が解決できることを示せば、購買に繋がりやすくなります。

before / afterを示す

商品のメリットを効果的に伝える方法のひとつが、使用前と使用後の違いを示すことです。before/afterを視覚的に伝えることで、消費者は商品の効果を具体的にイメージしやすくなります。

たとえば、掃除用品では、使用前の汚れている様子(before)と使用後のきれいになった様子(after)を並べて展示することで、商品がどれほどの効果を発揮するか一目で理解してもらうことができます。

商品の使い方を示す

店頭で商品の使い方を具体的に示すことも、消費者に商品のメリットを伝える効果的な方法です。使用方法をわかりやすくビジュアルやコピーで示すと、商品を実際にどのように使えば良いのかイメージできるので、購買につながりやすくなります。調理器具や家電製品などで特に有効です。

イラストや写真だけでなく、消費者が商品の利用シーンを具体的に想像しやすい動画の活用が昨今のトレンドです。商品の特性に応じて適切なツールを選択するようにしましょう。

最新の店頭什器

ここからは、最新店頭什器の事例をご紹介します。

サスティナブルな什器

環境意識の高まりに伴い、サスティナブルな什器の需要が増えています
サスティナブルな什器は、本来ならば廃棄されるものや、リサイクルされた原料などが使われています。また、製造過程でもエコフレンドリーな手法が意識されています。

たとえば、店舗備品、什器の製造・販売を手がける日本コパックは、廃棄衣料を再生した新素材で什器を制作するプロジェクト「RCL」を立ち上げました。
近年、アパレル業界では大量の廃棄衣料が問題となっています。そこで、100%繊維系廃材を原料とした廃棄衣料ボードが開発されました。廃棄衣料ボードを用いた什器は、独特の風合いを持ち、耐水性や耐候性もあるので、屋外も含めたさまざまな場所で使用することができます。
これらの什器は、環境に配慮しながらも、デザイン面でも魅力的で、商品の価値を高める役割を果たします。
https://mag.tecture.jp/product/20230821-92140/

Qoil事例】利用シーンをイメージさせる什器

商品の利用シーンを具体的にイメージさせる什器も、消費者の購買意欲を高めることに効果的です。
BRITA JAPAN様の持ち運べる浄水器のプロモーションでは、持ち運べる浄水器が電車で使用されるシーンを再現した什器を制作しました。
紙、アクリルなどさまざまな素材の特性を生かして、店頭でのインパクトも重視しています。
電車内を模した什器によって、商品の具体的な特徴やメリットをわかりやすく伝えています。

https://www.qoil.co.jp/works/britajapan-store-front-tool

まとめ

店頭什器、販促物の制作に関して、パートナーを探していらっしゃる場合は、ぜひQoilにご相談ください。Qoilでは、什器や販促物の制作はもちろん、店頭コミュニケーション全体のご提案が可能です。商品の魅力が消費者にしっかりとアピールできるようサポートいたします。