徹底解説!魅力的なコーポレートサイト制作の基本とポイント

徹底解説!魅力的なコーポレートサイト制作の基本とポイント

コーポレートサイトは、インターネット上における企業の「顔」です。そんなコーポレートサイトの制作やリニューアルにおいて、なにをどのように進めるべきか、どのようなポイントに注意すべきかといった悩みを抱えている担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、コーポレートサイト制作の進め方やポイント、制作事例を交えながら、わかりやすく解説します。

コーポレートサイトとは

コーポレートサイトとは、基本的な企業情報を掲載したWebサイトのことです。自社に興味を持つ全ての人がコーポレートサイトを閲覧しうる対象となります。

コーポレートサイトの役割

コーポレートサイトの主な役割は3つです。

・ステークホルダーに情報を提供する
取引先や株主、利害関係者など、全てのステークホルダーに対し、分かりやすく情報を提供することで、信頼性や透明性を高めます。企業理念やビジョン、事業内容、サービスの概要、財務情報、ニュースリリース、CSR活動、株主向け情報などを網羅的に掲載することが重要です。

・ブランディング
コーポレートサイトは、企業のブランドイメージを形成する大きな役割を担います。デザインやコンテンツなどを通じて、企業の特徴や価値観を反映させることで、顧客や市場に対してのブランディングに寄与します。

・採用活動の促進
求職者に対して企業の魅力を伝えることで、採用活動を促進します。企業のミッションやビジョン、働く環境、実際に働く社員の声やインタビュー、福利厚生などを詳しく紹介することで、自社にマッチした人材の獲得につながります。

魅力的なコーポレートサイトのポイント

魅力的なコーポレートサイトのポイントを3つ解説します。

見やすいデザイン・レイアウト

様々なユーザーが閲覧するため、誰が見ても分かりやすいデザインやレイアウトが求められます。文字サイズや行間、コントラストの調整などに配慮したサイト設計を行いましょう。
凝ったデザインや動きのあるコンテンツはユーザーの興味を引くことがありますが、最優先すべきは誰でも見やすいコーポレートサイトとすることです

情報へのアクセスのしやすさ

コーポレートサイトを訪問するユーザーが求めている情報に素早く辿りつけることは、ユーザー体験を向上させる上で非常に重要です。
ナビゲーションメニューの配置やリンク構造は、ユーザーがどこのページにいても簡単に目的の情報へ移動できるように設計します。他にも、メニュー名やカテゴリー名は、ユーザーが直感的に理解できる言葉を用いることが大切です。また、コーポレートサイト制作におけるWebアクセシビリティは、すべてのユーザーが平等に情報にアクセスできるようにするための重要な要素です。参考記事でWebアクセシビリティについてまとめていますので、こちらも併せて確認しておきましょう。
参考記事:Webアクセシビリティの重要性と対応のポイント

コンテンツの質

コーポレートサイトにおけるコンテンツは、ユーザーが企業について理解を深め、信頼を得るための重要な要素です。ただ情報として拡充するだけでなく、以下のポイントを押さえることで、コンテンツの質を高めることが可能です。

・ターゲットに合わせたコンテンツ
明確にターゲットを設定し、そのニーズに応じたコンテンツを提供します。
例えば、新卒採用を強化したい場合は、動画やイラストなどを活用して自社の事業内容や強みを分かりやすく伝えるコンテンツを準備することが効果的です。これにより、学生が企業研究をしやすくなるだけでなく、自社の魅力をしっかりと伝えることができます。

・透明性のある情報提供
企業の信頼性を高めるために、代表者の挨拶や企業理念、沿革などを掲載します。また、IR情報や採用情報も充実させることで、投資家や求職者からの信頼を得ることができます。

・最新情報の更新
定期的に更新されるニュースやイベント情報は、企業の活発さを示し、信頼感を与えます。一定の更新頻度を保つような運用を目指しましょう。

コーポレートサイト制作の進め方

ここからは、コーポレートサイトを制作するための具体的な手順を解説します。各ステップをしっかりと押さえることで、ユーザーにとって魅力的で使いやすいサイトを構築することが可能です。

1. 制作の目的やコーポレートサイトの役割を設定する

まず、コーポレートサイトを制作する目的と役割を明確に設定することが重要です。自社のビジョンやミッション、事業戦略を考慮し、どのような情報発信をするか具体的に決定します。例えば、「どのようなブランドイメージを与えたいか」や「採用やマーケティング活動にどのように貢献するか」といった観点を踏まえ制作を進めることで、成果を上げやすくなります。
また、この段階でターゲットを明確化しましょう。それに伴い、訴求するコンテンツやデザインの方向性を決定します

2. 情報を整理する

目的や役割に応じて、コーポレートサイトに載せる情報を整理し、掲載内容の優先順位をつけましょう。具体的には、事業内容、沿革、組織構成、企業理念など、ユーザーにとって有益な情報を選定し、自社の強みや競合他社との差別化ポイントを考慮して、必要なコンテンツを具体化していきます。情報量が多すぎると見づらくなり、逆に少なすぎるとユーザーに物足りなさを感じさせてしまうため、情報のボリュームは適切に調整する必要があります。

3. ワイヤーフレームを作成する

情報の整理が完了したら、次にワイヤーフレームを作成します。ワイヤーフレームとは、Webサイトのデザインや構成を簡易的に表現した設計図のようなものです。
どこにどのような情報を配置するかを視覚的に整理し、ユーザーがスムーズに目的の情報にアクセスできるように、サイトのレイアウトや各要素の配置を決定します。特にユーザー体験(UX)を意識しながら、直感的に操作しやすい構造にすることが大切です。

4. デザインを作成する

ワイヤーフレームが完成したら、次はデザインの作成に移ります。カラースキーム、レイアウト、フォント、アイコン、画像など、さまざまな要素を検討し、自社のブランドイメージやサイトの目的・役割に合ったデザインを選定します。
訪問ユーザーに好印象を与え、企業の価値を効果的に伝えられるデザインを意識することがポイントです。また、近年ではPC、タブレット、スマートフォンといった多様なデバイスで快適に閲覧できるレスポンシブデザインを採用することが求められており、あらゆるデバイスでの表示の最適化を図る必要があります。

5. 実装する

デザインが確定したら、いよいよサイトの実装に移ります。HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いて、デザイン通りにサイトを構築していきます。さらに、ユーザー体験や制作効率を向上させるために、PWA(プログレッシブ・ウェブ・アプリ)やサーバーレスアーキテクチャの導入も効果的です。

6. 制作後の運用

コーポレートサイトを公開し、それで終わりではありません。ユーザーのフィードバックを集め、改善を繰り返していくことが重要です。Google Analytics(アナリティクス)などの分析ツールを利用して、アクセス数や滞在時間、コンバージョン率といったデータを収集し、ユーザーの行動を詳細に分析していきます。ユーザーにとってより使いやすいコーポレートサイトを目指して継続的な改善を図ります。

コーポレートサイト制作の成功事例

【Qoil事例】株式会社ロッキー

ロッキー社では、事業内容や強みを分かりやすく伝え、訪問者が欲しいサービス・製品にたどり着きやすいサイトに刷新しました。問い合わせ窓口を用途ごとに分け、Web上での営業活動の範囲を広げ、求職者向けに代表取締役や社員インタビューなどのコンテンツも充実させました。
参考:https://www.qoil.co.jp/works/kkrocky-corporate/

【Qoil事例】日本熱源システム株式会社

自然冷媒を活用した技術を提供する日本熱源システム株式会社では、同社の技術力とソリューションを効果的に伝えるために、サイトのリニューアルを行いました。自然冷媒製品や最新の技術情報、実績をわかりやすく整理し、企業の強みを一層際立たせる設計に刷新しました。
参考:https://www.qoil.co.jp/works/nns-co-site-renewal/

コーポレートサイト制作は、自社制作か外部依頼か?

コーポレートサイトを制作する際には、自社で行うか、外部に依頼するかを、自社の状況や予算に合わせて慎重に検討する必要があります。

自社で制作する場合

自社内にWeb制作に精通した人材が揃っており、十分な人的リソースを確保できる場合には、自社制作がおすすめです。自社リソースを活用することで、制作費用を抑えられる点が大きなメリットです。
また、社内チームで制作を進めるため、連携がスムーズに行えるという強みがあります。例えば、必要な情報やフィードバックをリアルタイムで共有し、会議やミーティングも即座に行えるため、迅速な意見交換が可能です。これにより、認識のズレが起きにくく、制作プロセスが円滑に進むという利点があります。

一方で、コーポレートサイトは多くの人々が閲覧するため、制作段階から多角的な視点で複数のメンバーが関わることが重要です。デザインや構築、定期的な更新作業など、広範な技術と知見が求められるため、複数の人的リソースが必要となります。
また、内部で制作する場合、主観的な視点が強くなりがちであるため、時折客観的な意見を取り入れながら進めることが望ましいでしょう

外部へ依頼する場合

自社内に制作リソースが取れない場合や、一定の制作予算を確保できる場合には、外部の制作会社へ依頼するのが適しています。特に、コーポレートサイトを採用活動や集客に活用したい場合、またはブランディングを強化したいと考えている場合には、専門的な視点で高品質なサイトを制作できる制作会社に依頼することを検討するべきです

制作を外部に委託することで、成果に直結する戦略的なサイトを構築できるほか、社内の従業員は本来の業務に専念することができます

コーポレートサイトの制作・運用はQoilへ

コーポレートサイトの制作や運用には、専門的な知見と経験が求められます。サイトをどのように設計・構築し、運用するかによって、企業の印象や信頼性、ひいてはビジネスの成果にも大きな影響を与えます。そのため、わからないことや疑問点がある場合は、ぜひ実績豊富なQoilにご相談ください。Qoilでは、企業の目的やニーズに合わせた最適なコーポレートサイトの制作から運用までをトータルでサポートいたします