求職者を惹きつける採用サイトに!効果的な制作方法と注意点

企業の採用活動において、採用サイトは求職者との最初の接点とも言うべき重要なツールです。しかし、どのように制作を進めれば良いか、求職者に興味を持ってもらうにはどんなサイトにするべきか、と迷う採用担当者も多いのではないかと思います。この記事では、採用サイト制作におけるポイントや注意点、制作手順などをご紹介していきます。
目次
採用サイトとは?
そもそも採用サイトとは、求職者に自社の情報を発信するWebサイトのことです。掲載する内容は、企業の魅力や、求職者が知りたい情報を中心に構成します。新卒採用サイトと中途採用サイトを分けて制作する場合もあります。
採用サイトの目的
応募促進
採用サイトの一番の目的は、応募促進です。採用サイトはフォーマットのある求人広告などと異なり、文字数やデザインの制約がなく、求職者に伝えたい情報を自由に掲載できます。そのため、企業側の情報を網羅的に展開することが可能です。求職者が採用サイトを見て会社に魅力を感じると、応募意欲が高まりやすくなるため、エントリー数の増加につながります。
ミスマッチの減少、応募者の質向上
採用サイトの目的として、企業と応募者間のミスマッチの減少、応募者の質向上も挙げられます。様々なコンテンツを通じて、職場の雰囲気やスタッフの声などを発信することで、求職者が働く自分を具体的にイメージできるようになります。それがミスマッチの防止につながり、内定辞退や早期離職の減少も期待ができるのです。
採用サイトの制作手順

1.採用課題やターゲットの明確化
はじめに、採用課題の明確化とターゲットの具体化を行います。
・採用課題:応募数が少ない、内定の辞退が多い、応募者に求める人材がいないなど、課題を明確化します。
・ターゲット:採用ターゲットの属性(新卒・高卒など)、仕事への価値観やキャリアステップイメージなど、ターゲットを具体化します。
上記を基に採用サイトのデザインやコンテンツを検討すると、求職者により訴求できるコンテンツやメッセージ作りにつながっていきます。
2.サイトマップの作成
サイトマップとは、サイト全体の構造を記した構成図のことです。サイトマップを作成して、構成やページに不備・不足がないかを確認しましょう。必要なコンテンツを整理すると、今後のタスクも明確になりスムーズです。
3.ワイヤーフレームの作成
ワイヤーフレームは、ページごとにレイアウトや要素の配置を決める設計図です。具体的なレイアウトや要素の配置を決めていきます。採用サイトの基準となるワイヤーフレームが確定したら、関係者へ共有し、チーム内の認識のズレがないか確認しましょう。
4.デザインの作成
ワイヤーフレームの確定後は、それをベースにデザインを作成します。意識すべき点は、分かりやすさと、求職者が求める情報の網羅性です。加えて、採用ターゲットの心を掴むこと、自社が押し出したいポイントやイメージをふまえて、デザインを検討しましょう。
5.コンテンツの作成
次は、コンテンツの作成です。ページごとの役割をふまえて、ターゲットへ伝わるテキストや動画等のコンテンツを検討します。必要に応じて素材(画像や動画)の手配や撮影を行い、コンテンツ制作を進めます。
6.確認・デバッグ
デザインを基にコーディングを行い、確認・デバッグ作業を行います。表示崩れやエラーがないかを確認し、必要に応じて修正します。伝えたい情報が伝わるか、違和感などがないかを、実際の閲覧者になりきって確認します。
7.告知・プロモーション
採用サイトが完成し公開後は、告知・プロモーションを行いましょう。採用サイトの存在を広めるには、SNSや求人媒体と連携するのも効果的です。
採用サイトの最新トレンド
採用サイトの最新トレンドについてご紹介します。これから挙げる点を意識して取り入れることが、より良い採用サイト制作の鍵にもなります。
・ファーストビューを意識する
ファーストビューとはWebサイトで最初に表示される、スクロールせず画面に収まる範囲のことです。ファーストビューは採用サイトにおいて、第一印象を決める大切な要素です。採用ターゲットに合った画像やキャッチコピーを表示するなどして、求職者を惹きつけましょう。企業のカラーやメッセージ性を意識して制作すると効果的です。
・スクロールエフェクト
スクロールエフェクトとは、スクロール時に視覚的な変化が生じる効果のことです。スクロールエフェクトは、ユーザーを能動的な感情にさせると言われています。平面のWebサイトに動きや奥行きを加えると、ユーザーの途中離脱を防ぎ最後まで見たくなる気持ちを誘う効果が期待できます。
・マウスオーバーエフェクト
マウスオーバーエフェクトとは、マウスのカーソルを合わせた時に変化が起こるデザインのことです。マウスオーバーエフェクトを使ってデザインに変化をつけると、ユーザーを飽きさせず、クリックして欲しい部分を強調できます。クリック率を上げたい時に使用しましょう。
・SNSとの連動(ソーシャルリクルーティング)
SNSとの連動も重要なポイントです。最近は、採用専用のSNSアカウントを持つ企業が増加しています。SNS採用では多くのユーザーの中から候補者とつながることで、双方向のコミュニケーションが可能になります。そのため、「採用サイトで詳しい情報を得る」→「興味を持った採用候補者がSNSアカウントをチェックする」という流れを生み出しやすいのです。
採用サイト制作時の注意点

採用サイト制作時の注意点をご紹介します。これらの点を考慮することが、採用サイトにおける効果的なコンテンツ作りにつながります。
求職者目線で、求職者が求めている情報を掲載する
最も重要なのは、求職者目線に立って、求職者が求めている情報を掲載することです。「働く人をイメージできない」「求人の情報が単に羅列されているだけ」など、求職者の気持ちを意識しない設計はユーザーを離れさせてしまいます。求職者がどのような情報を求めているか、を意識しましょう。
共感できるコンテンツを掲載する
求職者が共感できるコンテンツ作りもポイントです。企業独自の魅力や社風、実際に働く社員の雰囲気など、より実態に近い情報を伝えることで共感を生みましょう。企業理念や、自社らしさが感じられるコンテンツやデザインを意識してみてください。
採用サイトと求人広告の整合性を確認する
採用サイトと求人広告の内容に、整合性があるかを確認しましょう。双方の情報が食い違っていると、信頼性が落ちてしまう原因となります。採用サイトの情報は常に正確で、同時に他媒体や広告との整合性がとれている状態にすることが大切です。
まとめ
採用サイトの制作にあたっては、制作する目的や自社の採用したい人物像(ペルソナ)、求職者が知りたい情報の整理などが重要です。より良い採用サイトを作るためには、情報の整理・企画立案から制作、集客支援、改善運用まで伴走して支援ができるQoilにご相談ください。